街中で赤い羽根を見たことはありますか? 毎年秋になると、赤い羽根をつけた人が募金活動をしているのを見かけると思います。
これは「赤い羽根共同募金」といって、地域福祉のために使われる募金活動です。
でも、「緑の羽根」って聞いたことある人もいるかもしれません。 実は、似たような募金活動がいくつかあって、違いがよくわからない…という人もいるのではないでしょうか?
この記事では、
- 赤い羽根共同募金とは何か
- 募金は何に使われるのか
- 緑の羽根募金との違い
などをわかりやすく解説していきます。
この記事を読めば、赤い羽根共同募金について詳しく知ることができます。ぜひ、最後まで読んで、募金について考えてみてくださいね。
赤い羽根共同募金って何だろう?
赤い羽根共同募金は、地域の人々が協力して、地域福祉を推進するための募金活動です。簡単に言うと、みんなが住みやすい街にするための募金活動ということですね。
- どんな人が行っているの?
- 主に、地域のボランティアや民生委員・児童委員の人たちが行っています。
- 学校で児童会や生徒会が中心となって行うこともあります。
- 集まったお金はどうなるの?
- 地域の社会福祉協議会を通して、様々な福祉活動に使われます。
- 例えば、高齢者のためのデイサービス、子どもたちの遊び場づくり、障がい者のための施設の整備などに使われます。
赤い羽根共同募金の歴史
赤い羽根共同募金は、毎年秋になると街で見かける、おなじみの募金活動です。でも、この赤い羽根には、長い歴史と、たくさんの人々の想いが込められていることを知っていますか?
今回は、赤い羽根共同募金の歴史をたどって、その成り立ちや活動の変化、そして、未来への展望について考えていきましょう。
戦後から始まった「助け合い」の精神
赤い羽根共同募金は、第二次世界大戦後まもない1947年(昭和22年)に、「国民たすけあい運動」として始まりました。戦争で傷ついた人々や、生活に困っている人々を支えたい、という国民の強い願いから生まれた運動です。
当時は、まだ社会福祉制度が十分に整っていなかったため、地域の人々が自らお金を出し合い、助け合うことが大切でした。赤い羽根共同募金は、そうした「助け合い」の精神を象徴するものとして、人々に広く受け入れられていきました。
時代とともに変化する活動内容
赤い羽根共同募金は、時代の変化とともに、その活動内容も変化してきました。
- 初期の活動: 戦後の復興支援、福祉施設の建設、生活困窮者への支援など
- 高度経済成長期: 子どもの遊び場整備、障がい者支援、高齢者福祉など
- 現代: 地域福祉の総合的な推進、災害支援、ボランティア活動支援など
社会福祉制度が充実してきた現代においても、地域には様々な課題があります。赤い羽根共同募金は、そうした課題を解決するために、地域の人々を支援する活動を続けています。
現代社会における赤い羽根共同募金の役割
高齢化、少子化、貧困、災害など、現代社会は様々な課題を抱えています。赤い羽根共同募金は、地域福祉の推進を通して、これらの課題解決に貢献しています。
- 地域包括ケアシステムの構築: 高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らせるよう、様々なサービスを支援しています。
- 子どもの貧困対策: 子どもの学習支援、生活支援、居場所づくりなどを行っています。
- 災害時の被災者支援: 災害発生時には、被災者への緊急支援、復興支援などを行っています。
- 地域コミュニティの活性化: 地域住民の交流促進、ボランティア活動支援などを行っています。
未来へつなぐ「助け合い」の輪
赤い羽根共同募金は、70年以上にわたって、人々の「助け合い」の精神を支えてきました。そして、これからも、地域福祉の推進力として、重要な役割を担っていくでしょう。
赤い羽根と緑の羽根、何が違うの?
赤い羽根と緑の羽根、どちらも募金活動ですが、目的や活動主体が異なります。
赤い羽根共同募金
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- 目的: 地域福祉の推進。つまり、みんなが住みやすい街にするため!
- 活動主体: 社会福祉協議会、民生委員・児童委員、ボランティアなど
- 募金時期: 毎年10月1日~12月31日
緑の羽根募金
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- 目的: 緑化推進、森林保護。 緑を増やして、地球環境を守るため!
- 活動主体: 公益社団法人国土緑化推進機構
- 募金時期: 毎年4月15日~5月31日
私たちにできること
募金は、少しのお金でも、地域を良くするために役立ちます。
- 街で募金活動をしている人を見かけたら、募金してみましょう。
- 学校で募金活動があれば、積極的に参加してみましょう。
- 募金について、家族や友達と話し合ってみましょう。
まとめ
秋には赤い羽根共同募金を見かけますね。これは、地域福祉を推進するための募金活動です。高齢者支援、障がい者支援、子ども支援、災害支援など、様々な形で地域の人々を支えています。緑の羽根募金は森林保護のための募金なので、目的が違います。
赤い羽根共同募金は、戦後まもない1947年から続く歴史ある活動です。時代とともに活動内容は変化してきましたが、今も地域福祉の推進力として重要な役割を担っています。私たちも募金やボランティア活動を通して、地域に貢献してみませんか?